Stable Diffusionを使い始めたとき、一番つまずくのが「プロンプトの理解」。この記事では、キャラクター作成を中心に“なぜそのプロンプトを入れるのか”を分かりやすく整理しました。
Stable Diffusionで高品質な画像を出すプロンプト設定
まずは「クオリティープロンプト」を入れよう！
どんな生成でも最初に必要になるのが品質を決めるクオリティ系プロンプト。これは必須です！
高品質化の基本プロンプトや段階について
品質アップの鍵は「quality」と「resolution」。
quality＝品質、resolution＝解像度、detail＝精細、realistic＝リアル感。
クオリティ段階：high → best → masterpiece → ultra → hyper
組み合わせ例：
使用Checkpoint：AnythingXL_xl or realvisxlV50_v50LightningBakedvae
high quality＝高品質
(1girl,high quality,)
AnythingXL_xl
high resolution＝高解像度
(1girl,high resolution,)
AnythingXL_xl
photorealistic＝写実的
(1girl,photorealistic,)
realvisxlV50_v50LightningBakedvae
ultra detailed＝超詳細
(1girl,ultra detailed,)
realvisxlV50_v50LightningBakedvae
光やノイズの調整プロンプトと組み合わせるとさらに向上します。
クオリティを上げすぎて破綻するケースと対処法
単に品質タグを入れすぎるだけでは逆に崩れることがあります。
作成したいサイズによっては、プロンプトの段階を調整することや、逆にサイズを上げることで安定します。またプロンプトの対応をしっかり確認しましょう！
よくある破綻例
- 小サイズに高クオリティを詰め込みすぎて線が潰れる
best quality系とrealisticの併用でノイズ増加- モデルに存在しないタグを使い、無効化や逆効果
対処法
- 画像サイズを上げる or Hires.fixを使う
- 同系統タグの整理（art系 or photo系を明確に）
- 使用checkpointに合ったタグを選ぶ
※高品質化は生成時間も伸びる点に注意！
キャラクター人数・性別・種族を指定するプロンプト
では次は早速キャラクターづくりです！誰を・何人・どんな世界観で出すかを明確にしておくことによって、より作りたいキャラクターづくりに近づくと思います！
人数を正確に指定するには？
キャラクターづくりは基本的にsolo,1girlでOK！
solo＝単体1girl＝1人の少女1boy＝1人の少年
複数人数例：
2girls＝2人の少女group of 3＝3人組crowd＝群衆
主役を強調したいとき：solo, 1girl, focus on the main character
性別指定のコツと出力の安定化
次に性別ですが、モデルにより「girl/boy」と「female/male」の扱いが異なることをしっかり頭に入れておきましょう！1度試してみるのもおすすめですよ！
1girl
female
woman
1boy
male
man
1girl / 1boy：ビジュアル特化（安定）、また幼いよりになりやすい。female / male(woman/man)：スタイル特化（リアル寄りで有効）、また大人よりになりやすい
種族・人外キャラ（エルフ、獣人、ロボなど）の出し方
ファンタジーやSF要素を出したいときに使える！キャラクター属性です！補助プロンプトを入れるとより反映されやすいですね！
elf
beastman
angel
cyborg
vampire
fairy
- モデル依存度が高い（anime系は反映されやすい）
- タグを重ねすぎると破綻（例：
elf demon angel） - 背景ジャンル（現代/SF/ファンタジー）と整合を取ると精度UP
構図（キャラクター配置）を決めるプロンプトのコツ
どんな“見せ方”をするかで印象は大きく変わる！キャラクターをどのように移したいか、作成コンテンツのよって使い分けましょう！
立ち絵・全身・バストアップ等の配置指定
| 構図名 | プロンプト例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 全身 | full body / standing full body | 背景が入りやすく汎用性◎ |
| 上半身 | upper body / from waist up | 最もバランスが良い |
| バストアップ | from chest up / bust up | 表情・顔重視 |
| 顔アップ（顔中心） | close-up face / portrait / headshot | 顔を大きく写す。アイコン・表情重視・ヘアスタイル重視向き。 |
| 膝上（膝から上） | cowboy shot | ファッションを見せたいときに最適。 |
全身
full body,
上半身
upper body,
バストアップ
bust up,
顔アップ（顔中心）
portrait,
膝上（膝から上）
cowboy shot,
下半身
lower body,
前向き・横向き・後ろ向きなどのプロンプト
- 正面：
from front / front view - 背面：
from behind / back view - 斜め(側面)：
3/4 view / from side - 引き構図：
wide shot / from distance - 寄り構図：
close-up / zoomed in - 一人称視点：
POV / from the viewer's perspective
正面：from front
背面：from behind
斜め(側面)：from side
構図（カメラワーク）を操るプロンプトの使い方
カメラ視点を変えるだけで臨場感が段違いに！キャラクターをどう見せたいかって思った時カメラワークを意識するのがお勧めです。
俯瞰・煽り・真上構図など
| 視点 | プロンプト例 | 効果 |
|---|---|---|
| 正面視点 | from front / facing viewer | 自然・安定 |
| 俯瞰 | high angle / from above | 可愛さ・弱さを演出 |
| 煽り | low angle / from below | 迫力・威厳を演出 |
| 真上 | top-down view | 寝転び・俯瞰マップ構図 |
| 真下 | from directly below | 非日常感・強調演出 |
俯瞰:from above
煽り: from below
背景との距離感を調整する
- クローズアップ：
close-up / portrait shot - 中距離：
medium shot / waist-up shot - ロングショット：
wide shot / full body in frame - 超ロング：
distant view / tiny character, vast background
キャラクターのポーズを自然に出すプロンプト設計
ポーズ次第で“キャラの魅力”が大きく変わる！ポーズを指示することによってそのキャラクターのイメージをより強調しましょう！
立ちポーズ・座りポーズの安定した出し方
- 立ち：
standing / standing pose - 座り：
sitting / sitting on chair - 寝そべり：
lying down / reclining pose - 正座：
kneeling / sitting on knees - 体育座り：
sitting hugging knees - 動作中：
jumping / running / action pose
立ち：standing
座り：sitting
動作中：action pose
手足の崩れを防ぐコツ
- 指示は短く明確に（例：
standing, hands down, looking at viewer） - 細かく指定しすぎない（arm/hand単位は崩れやすい）
- Pose LoRAやOpenPoseを活用
- 構図タグで範囲を固定（例：
sitting, from waist up） - バランス補助タグ：
balanced pose / natural posture / stable pose - マイナスプロンプト：
-bad anatomy, -extra arms, -disfigured - やや引き構図で安定（
medium shotやwide shot）
まとめ：構図・ポーズ・キャラクターを組み合わせて理想の一枚を作ろう
この記事の内容を踏まえれば、「どんなキャラを、どんな構図で、どんな印象にするか」を自由にコントロールできます。
この記事の内容を使った例文プロンプト集
💡例①：王道立ち絵
1girl, solo, standing, full body, facing viewer, masterpiece, high quality, detailed background, balanced pose, -bad anatomy, -extra limbs
💡例②：バストアップのやわらか雰囲気
1girl, from chest up, smiling, soft lighting, high resolution, shallow depth of field, cinematic composition, -bad anatomy
構図 × ポーズ × クオリティを理解して組み合わせることで、「狙った一枚」が安定して生成できるようになります！
基本的なことがメインの記事になってしまいましたが、皆さんの参考になれば幸いです！
皆さんもよいAIライフを！
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